昨年も皆さま方には大変お世話になりました。特に7月のリサイタルに際しましてはお越しいただいた方はもちろん叶わなかった方からも多くのメッセージをいただき感謝しております。そして全て弾き終えた時、会場の皆様からいただいた割れんばかりの拍手が今も脳裏に焼き付いております。これを胸に今年も精進して参ります。

今年はまずチャイコフスキーの協奏曲を弾く機会を得ました。こちらは残念ながら整理券の配布が終了しておりますが、スキルアップしたところで一年間に生かしていきたいと思いますので、その後も多くの皆さまとご一緒できる機会がありますよう祈っております。

どうぞ本年もよろしくお願い致します。

平澤　仁

皆さまいかがお過ごしでしょうか。新型コロナウィルスの影響はすべての方々に大きな影響をもたらしましたが、ことに私たち音楽家にとっては大切なお客様の前で 演奏する機会が失われるという事態となりました。今後も予断を許しませんが、まずは最先端の医療従事者の方々には感謝申し上げます。

この体験は私たちにいろいろなことを気づかせてくれるものとなっておりますが、このたびは、この自粛期間中にずっと、この無伴奏バッハを練習することだけが癒しと感じていた思いを、実際にお伝えする機会を得ました。関係者の方々には心からお礼申し上げます。

おそらく多くの演奏家がまた新たな気持ちで音楽に取り組み、またお客様にも音楽の持つ素晴らしさを改めて感じていただける、そんな機会が少しずつ積み重なっていくことで、これからの情勢において本当に何を大切にしていくべきかを皆が確かめ合うことができる、そんな機会の一つになればと思って臨みたいと考えております。

久しぶりの更新となりましたが、これからもどうぞよろしくお願い致します。