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西東京市
An die musik ピアノ教室 ブログ

† An die musik(アンディムジーク)とはドイツ語で「音楽に寄す」という意味です

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読譜について

先日、ある曲を期限付きでレッスンしてほしいとお問合せいただき、まず体験レッスンでみさせていただきました。

その方は6年ピアノを習っていたそうですが、楽譜が読めない、とのことでビックリしてしまいました。6年というと、わかりやすく考えると小学校に入学して卒業するまでがちょうど6年になりますので、小学生の間ずっとピアノのレッスンを受けていたのに楽譜が読めていなかった、読譜力が身につかないままレッスンが行われていた、ということになります。

音符を早く覚えられる人、時間がかかってしまう人の差はたしかにあります。でもどんなに時間のかかる人でも1年あれば、だいたいの音符は頭に入り、2年もあればある程度の曲は自分で譜読みできるようになります。

ただ、音符の読み方や楽譜の成り立ちについて指導者がきちんと教えずに、楽譜が読めていなくても耳コピで弾ければいい、という具合にやり過ごしてしまうと、6年間習っていても読譜力が身につかないままになってしまう、ということを目の当たりにしてショックを受けました。

もちろんJAZZなどはコード進行がわかっていれば細かい楽譜が読めなくても演奏はできます。(そもそもJAZZとクラシック音楽では根本的にメソッドが全く違います。) クラシック音楽の場合は再現芸術ですので、作曲家が遺してくれた楽譜を正確に読むのは必須で、さらに奥深く洞察するところまで求められます。

その方の前の指導者の方がレッスンでその方が楽譜を読めていないことを指摘せずに6年もやり過ごしてしまった、ということは本当に残念なことです。。。

その曲の譜読みの仕方、指づかいなどをていねいにレッスンしながらも、まず五線譜の音符の覚え方についてちょっとしたコツがあることを伝え、今からでも音符が読めるように、と願うような気持ちでレッスンしていくつもりです。

そのコツについてはこちらでは公表しませんが、もう一つのアドバイスとしては、覚えられるようになるまで音名や音符を五線紙に書くことです。音符カードを使って英単語のように繰り返し繰り返し見て覚えるのも良いと思います。

その方にも伝えましたが、楽譜が読めるようになると、自分一人でいろんな曲を弾けるようになり、世界が広がります。

指導者は、生徒がきちんと読譜力を身につけられるように、責任をもって確実でていねいなレッスンをしていかなければいけない、と強く思います。


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