久々の投稿になります。
ピアノを始められてまだ数年という40代の生徒さんの試演会の曲をどうしようかといろいろ迷ったあげく、J.S.バッハの「カンタータ 」BWV147 よりコラール《主よ、人の望みの喜びよ》を編曲してみました。
有名で且つ素晴らしい曲なので、メロディーは頭に入っておられるのですが、和音やポリフォニーが重なるとテクニック的に厳しくなるので、音をハーモニー感がギリギリなくならない程度に少なくし、弾きやすくアレンジしました。
通奏低音を担う左手の動き、右手の美しい弦楽器と合唱の響きを、指づかいを駆使しながらなめらかに表現できれば名演になりますね、とお話しています。
とても喜んでおられ、試演会本番が楽しみです。
その方は普段お仕事もあり、なかなかピアノを練習する時間がとれない感じでお忙しくされていますが、ピアノに対するお気持ちはとても熱く、レッスンも隔週で熱心に通われていらっしゃいます。
シューマンの「音楽の座右銘」にある通り、
ー やさしい曲を上手に、きれいに、弾くよう努力すること。その方が、むずかしいものを平凡に弾くよりましだ。ー
大事なことだと思います。
これから小学生と中学生のレッスンです。
みなさま素敵な春をお迎えください♫